Pythonでは、リストの中にリストを持つことができます。これを「ネストしたリスト」と呼びます。しかし、ネストしたリストを操作する際には注意が必要です。特に、break
文を使用してループから抜け出す場合には、その挙動を理解しておくことが重要です。
ネストしたリストとbreak文
以下に、ネストしたリストを操作する一例を示します。
lst = [[1,2,3,4],[4,5,6,7,8]]
for i in lst:
for j in i:
if j == 3:
break
print(j)
このコードでは、lst
というネストしたリストを操作しています。内側のfor
ループでは、j
が3になった時点でbreak
文が実行され、そのループから抜け出します。しかし、このbreak
文は内側のループだけを抜け出し、外側のループは続行します。そのため、出力は1, 2, 4, 5, 6, 7, 8
となります。
ネストしたリストから特定の要素までを取得する
ネストしたリストから特定の要素までを取得するには、以下のようにします。
lst = [[1,2,3,4],[4,5,6,7,8]]
result = []
for i in lst:
for j in i:
if j > 3:
break
result.append(j)
print(result) # [1, 2, 3]
このコードでは、result
という新しいリストを作成し、lst
の各要素を調べています。j
が3より大きくなった時点でbreak
文が実行され、そのループから抜け出します。そして、break
文が実行されるまでの要素をresult
に追加します。そのため、出力は[1, 2, 3]
となります。
以上、Pythonのネストしたリストとbreak
文の基本的な使い方について説明しました。この知識を活用して、Pythonでのリスト操作をより効率的に行いましょう。