Pythonでは、コマンドライン引数を扱うための標準モジュールが提供されています。これらのモジュールを使用することで、プログラムの実行時に引数を指定し、その引数をプログラム内で利用することが可能です。
コマンドライン引数の基本
Pythonでコマンドライン引数を扱うための基本的な方法は、sys.argv
を使用する方法とargparse
を使用する方法の2つがあります。
sys.argvを使用する方法
sys.argv
はPythonの標準モジュールで、コマンドライン引数をリストとして取得することができます。リストの各要素は文字列型で、sys.argv[0]
はスクリプト名(ファイルパス)を表し、sys.argv[1]
以降が実際のコマンドライン引数を表します。
import sys
print(sys.argv[0]) # ファイルパス
print(sys.argv[1]) # 第1引数
print(sys.argv[2]) # 第2引数
argparseを使用する方法
argparse
もPythonの標準モジュールで、より高度なコマンドライン引数の解析を行うことができます。argparse
を使用すると、引数の型を指定したり、ヘルプメッセージを自動的に生成したりすることが可能です。
import argparse
parser = argparse.ArgumentParser()
parser.add_argument("arg1")
parser.add_argument("arg2")
args = parser.parse_args()
print(args.arg1) # 第1引数
print(args.arg2) # 第2引数
ファイルパスの取得
Pythonでは、ファイルのパスを取得するための標準モジュールが提供されています。これらのモジュールを使用することで、ファイルの絶対パスや相対パスを取得することが可能です。
import os
# 絶対パスの取得
abs_path = os.path.abspath(__file__)
print("Absolute Path: {}".format(abs_path))
# 相対パスの取得
rel_path = os.path.relpath(__file__)
print("Relative Path: {}".format(rel_path))
以上、Pythonでコマンドライン引数とパスを扱う基本的な方法について説明しました。これらの知識を活用して、より効率的なPythonプログラミングを行ってみてください。