Pythonでは、他の多くの言語とは異なり、言語仕様として定数(再代入不可変数)が用意されていません。しかし、それはPythonで定数を扱えないということではありません。Pythonで定数を扱うための一つの方法は、クラスを使用することです。
クラス定数の定義
Pythonでクラス定数を定義する方法は次の通りです。
class MyClass:
NAME = 'maku'
AGE = 100
def show_info(self):
print(self.NAME)
print(self.AGE)
この例では、MyClass
というクラスにNAME
とAGE
という2つの定数を定義しています。これらの定数は、クラスのインスタンスからアクセスすることができます。
定数の再代入防止
Pythonでは、定数の再代入を防ぐために、特殊なクラスを定義することができます。以下にその一例を示します。
class _consttype:
class _ConstTypeError(TypeError): pass
def __repr__(self):
return "Constant type definitions."
def __setattr__(self, name, value):
v = self.__dict__.get(name, value)
if type(v) is not type(value):
raise self._ConstTypeError(f"Can't rebind {type(v)} to {type(value)}")
self.__dict__[name] = value
def __del__(self):
self.__dict__.clear()
import sys
sys.modules[__name__] = _consttype()
このクラスでは、__setattr__
メソッドをオーバーライドして、定数の再代入を防いでいます。
まとめ
Pythonでは、クラスを使用して定数を扱うことができます。また、特殊なクラスを定義することで、定数の再代入を防ぐことも可能です。これらのテクニックを使用することで、Pythonでも定数を効果的に扱うことができます。.