Pythonでは、threading
というライブラリを使用して並列処理を実装することができます。このライブラリを使用すると、複数の関数を同時に動かすことが可能になります。
スレッドの作成と開始
スレッドはthreading.Thread()
を使用して作成します。作成したスレッドはstart()
メソッドを呼び出すことで開始されます。
import threading
def my_function():
# スレッドで実行したい処理
# スレッドの作成
thread = threading.Thread(target=my_function)
# スレッドの開始
thread.start()
このコードでは、my_function
という関数を新しいスレッドで実行しています。
スレッドの終了を待つ
join()
メソッドを使用すると、指定したスレッドの処理が終了するまで現在のスレッドの実行を停止することができます。
# スレッドの終了を待つ
thread.join()
このコードは、thread
の処理が終了するまで待ち、その後に次の処理に移ります。
並列処理の例
以下に、Pythonでの並列処理の一例を示します。
import threading
import time
# うどんを茹でる関数
def boil_udon():
print('うどんを茹でます。')
time.sleep(3)
print('うどんが茹であがりました。')
# ツユを作る関数
def make_tuyu():
print('ツユをつくります。')
time.sleep(2)
print('ツユができました。')
print('うどんを作ります。')
# スレッドを作る
thread1 = threading.Thread(target=boil_udon)
thread2 = threading.Thread(target=make_tuyu)
# スレッドの処理を開始
thread1.start()
thread2.start()
# スレッドの処理を待つ
thread1.join()
thread2.join()
print('盛り付けます。')
print('うどんができました。')
このコードでは、うどんを茹でる処理とツユを作る処理を同時に行っています。
以上がPythonでの並列処理の基本的な実装方法です。これを活用することで、一度に複数のタスクを効率的に処理することが可能になります。.