Pythonでは、uuid
モジュールを使用してUUID(Universally Unique Identifier)を生成することができます。このモジュールはPython3では標準ライブラリとしてバンドルされているため、インポートしてすぐに使用することができます。
UUIDは、世界で同じ値を持つことがない一意な識別子です。Pythonのuuid
モジュールでは、以下の4つのバージョンのUUIDを生成することができます。
- バージョン1 (
uuid.uuid1()
): 時刻とMACアドレスを利用したUUID。 - バージョン3 (
uuid.uuid3(namespace, name)
): ドメイン名など何かしら一意な文字(バイト列)を用いたUUIDで、MD5ハッシュからUUIDを生成します。 - バージョン4 (
uuid.uuid4()
): 乱数により生成されるUUID。 - バージョン5 (
uuid.uuid5(namespace, name)
): ドメイン名など何かしら一意な文字(バイト列)を用いたUUIDで、SHA-1ハッシュからUUIDを生成します。
以下に、それぞれのバージョンのUUIDを生成するPythonのコード例を示します。
import uuid
# バージョン1
uuid1 = uuid.uuid1()
print(f"UUID1: {uuid1}")
# バージョン3
uuid3 = uuid.uuid3(uuid.NAMESPACE_URL, 'www.google.com')
print(f"UUID3: {uuid3}")
# バージョン4
uuid4 = uuid.uuid4()
print(f"UUID4: {uuid4}")
# バージョン5
uuid5 = uuid.uuid5(uuid.NAMESPACE_URL, 'www.google.com')
print(f"UUID5: {uuid5}")
このように、Pythonのuuid
モジュールを使用すれば、簡単にUUIDを生成することができます。それぞれのバージョンのUUIDは、使用する場面によって適したものを選ぶことが重要です。.