Pythonでは、try-except
ブロックを使ってエラーハンドリングを行うことができます。特に、一部の処理が失敗する可能性がある場合、その処理をtry
ブロック内に書くことで、エラーが発生したときにプログラムがクラッシュするのを防ぐことができます。
しかし、単にエラーを捕捉するだけでなく、エラーが発生したときに同じ処理を再試行する、いわゆる「リトライ」の処理もよく行われます。これは、一時的なエラー(ネットワークの一時的な切断など)が原因で処理が失敗する可能性がある場合に特に有用です。
Pythonでリトライ処理を実装する一つの方法は、for
ループとtry-except
ブロックを組み合わせることです。以下にその例を示します。
for _ in range(3): # 最大3回実行
try:
do_something() # 失敗しそうな処理
except Exception as e:
pass # 必要であれば失敗時の処理
else:
break # 失敗しなかった時はループを抜ける
このコードでは、do_something()
という処理を最大3回試行します。do_something()
がエラーを引き起こすと、except
ブロックが実行され、エラーが処理されます。その後、for
ループにより処理が再試行されます。もしdo_something()
がエラーを引き起こさずに正常に終了した場合、else
ブロックが実行され、break
文によりループから抜け出します。
このように、Pythonのtry-except
ブロックと制御フローの構造をうまく使うことで、エラーが発生しても適切に対応し、必要に応じて処理を再試行するロバストなコードを書くことができます。.