TypeScriptプロジェクトで型定義ファイルを使用する際、適切な命名規則を遵守することはコードの保守性や可読性を向上させる重要な要素です。以下は、TypeScript型定義ファイルの命名規則に関するベストプラクティスです。
1. ファイル拡張子
型定義ファイルの拡張子には.d.ts
を使用します。これにより、TypeScriptが型定義としてファイルを認識できます。
例:
myModule.d.ts
2. モジュールごとの分類
型定義ファイルは、それに関連するモジュールやライブラリごとに個別のファイルに分割します。これにより、プロジェクトが成長してもファイルが肥大化することを避けることができます。
例:
myModule/
index.d.ts
subModule1.d.ts
subModule2.d.ts
3. ファイル名の表現力
ファイル名は、その中身の概要が理解しやすいように具体的で表現力のある名前を選びます。一般的に、ライブラリやモジュールの名前と同じにすることが好ましいです。
例:
axios.d.ts
4. パッケージ名のプレフィックス
パッケージに属する型定義ファイルは、通常、パッケージ名のプレフィックスをつけると識別しやすくなります。
例:
lodash/
index.d.ts
fp.d.ts
5. グローバルな型定義
グローバルな型定義ファイルは通常、global.d.ts
という名前にします。プロジェクト全体で共有される型や独自のグローバルな型を定義するために使用されます。
例:
global.d.ts
これらの型定義ファイルの命名規則を守ることで、TypeScriptプロジェクトのコードベースがより整理され、メンテナンスがしやすくなります。