Reactを使ったゲーム開発のチュートリアルとして、今回は「Reactで作るテトリスクローン」を紹介します。
プロジェクトのセットアップ
まずは、Reactのプロジェクトを作成しましょう。ターミナルで以下のコマンドを実行してください。
npx create-react-app tetris-clone
プロジェクトが作成されたら、必要なライブラリをインストールします。
cd tetris-clone
npm install react-konva konva
ゲームの基本機能を実装する
次に、テトリスの基本的な機能であるブロックの落下や移動、ラインの消去を実装していきます。コンポーネントの構成としては、以下のようになります。
Game
:ゲーム全体を管理するコンポーネントBoard
:ゲームの盤面を表示するコンポーネントBlock
:テトリスのブロックを表示するコンポーネント
import React, { useState } from "react";
import { Stage, Layer } from "react-konva";
import Board from "./Board";
const Game = () => {
const [board, setBoard] = useState(Array(20).fill(Array(10).fill(0)));
const [block, setBlock] = useState([]);
return (
<Stage width={320} height={640}>
<Layer>
<Board board={board} />
</Layer>
</Stage>
);
};
export default Game;
import React from "react";
import { Rect } from "react-konva";
import Block from "./Block";
const Board = ({ board }) => {
return (
<>
{board.map((row, y) =>
row.map((cell, x) => <Rect key={`${x},${y}`} x={x * 32} y={y * 32} width={32} height={32} fill="#eee" stroke="#aaa" strokeWidth={1} />)
)}
<Block />
</>
);
};
export default Board;
import React from "react";
import { Rect } from "react-konva";
const Block = () => {
return (
<>
<Rect x={32 * 3} y={0} width={32} height={32} fill="#f00" stroke="#000" strokeWidth={1} />
<Rect x={32 * 4} y={0} width={32} height={32} fill="#f00" stroke="#000" strokeWidth={1} />
<Rect x={32 * 5} y={0} width={32} height={32} fill="#f00" stroke="#000" strokeWidth={1} />
<Rect x={32 * 4} y={32} width={32} height
以上のコードでは、`Game`コンポーネントがゲーム全体を管理し、`Board`コンポーネントが盤面を表示しています。また、`Block`コンポーネントでは、テトリスのブロックを表示しています。
## ブロックの落下を実装する
次に、ブロックの落下機能を実装していきます。まずは、ブロックを移動するための`moveBlock`関数を定義します。
```jsx
const moveBlock = (block, x, y) => {
const movedBlock = block.map(([bx, by]) => [bx + x, by + y]);
return movedBlock;
};
次に、ブロックを落下させるためのdropBlock
関数を定義します。この関数では、setTimeout
を使用して、一定時間ごとにブロックを下に移動します。
const dropBlock = (block, setBlock) => {
const movedBlock = moveBlock(block, 0, 1);
setBlock(movedBlock);
setTimeout(() => {
dropBlock(movedBlock, setBlock);
}, 1000);
};
最後に、Game
コンポーネントでdropBlock
関数を呼び出すようにします。
const Game = () => {
const [board, setBoard] = useState(Array(20).fill(Array(10).fill(0)));
const [block, setBlock] = useState([
[3, 0],
[4, 0],
[5, 0],
]);
useEffect(() => {
dropBlock(block, setBlock);
}, []);
return (
<Stage width={320} height={640}>
<Layer>
<Board board={board} block={block} />
</Layer>
</Stage>
);
};
以上のコードで、ブロックが落下するようになりました。
まとめ
Reactを使って、テトリスクローンの基本的な機能を実装する方法を紹介しました。今回は、ブロックの落下機能のみを実装しましたが、さらに機能を追加することで、完全なテトリスゲームを作ることができます。