Reactは大規模なWebアプリケーションの開発に適したライブラリとして人気があります。しかし、Reactを使ったサイトはパフォーマンスが悪くなることがあるため、ユーザーのストレスにつながることがあります。そこで、本記事ではReactを使ったサイトのスピードアップ方法を紹介します。
1. コンポーネントの最適化
Reactではコンポーネントを使って画面を構成しますが、これらのコンポーネントがパフォーマンスのボトルネックになることがあります。コンポーネントが多くなるほど、レンダリングに時間がかかるため、不要な再レンダリングを防止することが重要です。
1-1. React.memoの使用
React.memoは、コンポーネントの再レンダリングを最適化するためのメソッドです。React.memoでラップすることで、同じプロパティを受け取った場合は再レンダリングをスキップすることができます。
import React from 'react';
const MyComponent = React.memo((props) => {
/* コンポーネントの処理 */
});
export default MyComponent;
1-2. 関数コンポーネントの使用
Reactのクラスコンポーネントよりも関数コンポーネントの方がパフォーマンスが高いため、できる限り関数コンポーネントを使用することが推奨されます。
import React from 'react';
const MyComponent = (props) => {
/* コンポーネントの処理 */
};
export default MyComponent;
2. バンドルサイズの最適化
Reactの場合、多くのファイルをインポートするとバンドルサイズが大きくなり、サイトの読み込み時間が遅くなります。バンドルサイズを最適化することで、読み込み時間を短縮することができます。
2-1. コードスプリットの使用
Reactでは、コードスプリットを使用することで、必要なファイルだけをダウンロードし、読み込み時間を短縮することができます。React.lazyを使用することで、動的にコードスプリットを実現することができます。
import React, { lazy, Suspense } from 'react';
const LazyComponent =
lazy(() => import('./LazyComponent'));
const App = () => {
return (
<div>
<Suspense fallback={<div>Loading...</div>}>
<LazyComponent />
</Suspense>
</div>
);
};
export default App;
2-2. 不要なパッケージの削除
Reactアプリケーションでは、不要なパッケージを使用しないようにすることが大切です。例えば、moment.jsは日付の処理をするライブラリですが、Reactアプリケーションでは必要ない場合があります。そのため、必要ないパッケージは削除することで、バンドルサイズを最適化することができます。
3. その他の最適化
Reactアプリケーションでは、その他にも最適化のポイントがあります。
3-1. ライフサイクルメソッドの最適化
Reactのライフサイクルメソッドを最適化することで、パフォーマンスを改善することができます。例えば、componentDidUpdateの中でsetStateを呼び出すと、無限ループが発生するため、避けるようにしましょう。
3-2. React.StrictModeの使用
React.StrictModeを使用することで、不要な副作用を検出し、バグを防止することができます。
import React from 'react';
const App = () => {
return (
<React.StrictMode>
/* アプリケーションの処理 */
</React.StrictMode>
);
};
export default App;
以上がReactを使ったサイトのスピードアップ方法です。これらの最適化を行うことで、ユーザーのストレスを減らし、サイトの利便性を高めることができます。