Pythonを使用してPDFからテキストを抽出するためのOCR(光学文字認識)処理について説明します。この記事では、Pythonのライブラリであるpytesseract
とpdf2image
を使用して、PDFファイルからテキストを抽出する方法を示します。
必要なパッケージのインストール
まず、必要なパッケージをインストールします。以下のコマンドを実行してください。
!apt-get install -qq tesseract-ocr
!apt-get install -qq libtesseract-dev
!apt-get install -qq poppler-utils
!apt-get install -qq tesseract-ocr-jpn
!pip install -q pytesseract
!pip install -q pdf2image
これらのパッケージは、OCR処理を行うために必要です。tesseract-ocr
とlibtesseract-dev
は、OCRエンジンであるTesseractをインストールします。poppler-utils
は、PDFを画像に変換するために必要です。tesseract-ocr-jpn
は、日本語のOCRを可能にします。最後に、pytesseract
とpdf2image
は、Pythonでこれらのツールを使用するためのライブラリです。
OCR処理のコード
以下に、OCR処理を行うPythonのコードを示します。
import pytesseract
from pdf2image import convert_from_path
from PIL import Image
# PDFファイルのパス
pdf_path = "日本語.pdf"
# PDFを画像に変換
images = convert_from_path(pdf_path)
text = ""
# 各ページの画像に対してOCRを実行
for image in images:
# 画像を一時的に保存してOCRを実行
image_path = "temp_image.jpg"
image.save(image_path)
# OCRを実行してテキストを取得
page_text = pytesseract.image_to_string(Image.open(image_path), lang='jpn')
# テキストを結合
text += page_text
# テキストを表示
print(text)
このコードは、指定されたPDFファイルを画像に変換し、各ページの画像に対してOCRを実行します。結果のテキストは、text
変数に結合されます。
このコードは、日本語のテキストが含まれるPDFファイルを対象としています。他の言語のテキストを対象とする場合は、lang='jpn'
を該当の言語コードに変更してください。
以上が、Pythonを使用したPDFからのOCR処理の基本的な手順です。このコードを参考に、自分のニーズに合わせてカスタマイズしてみてください。