Pythonは、その強力なライブラリとツールのおかげで、画像からテキストを抽出するOCR(光学的文字認識)タスクを簡単に実行できます。特に、表データの抽出は、ビジネスや研究で頻繁に遭遇する課題です。
PythonとOCR
PythonのOCR能力は、主にpytesseract
とpyocr
の2つのライブラリによって提供されます。これらのライブラリは、画像からテキストを抽出するための強力なツールであり、さまざまなOCRタスクを簡単に実行できます。
表データの抽出
Pythonは、PDFや画像から表データを抽出するための強力なツールも提供しています。tabula
とpandas
の組み合わせは、PDFから表を抽出し、それを操作可能なデータフレームに変換するのに特に有用です。また、Camelot
ライブラリも、PDFから表データを抽出するための強力なツールです。
以下に、Pythonを使用してPDFから表データを抽出し、それをCSVファイルに保存する基本的なコードスニペットを示します。
import pandas as pd
import tabula
# PDFから表を抽出
dfs = tabula.read_pdf("your_file.pdf", lattice=True, pages='all')
# 抽出した表をCSVに保存
for i, df in enumerate(dfs):
df.to_csv(f"table_{i}.csv", index=False)
このコードは、指定したPDFファイルからすべての表を抽出し、それぞれを個別のCSVファイルに保存します。
Pythonのこれらのツールとライブラリを使用することで、OCRと表データの抽出を効率的に行うことができます。これにより、手作業でデータを入力する時間と労力を大幅に節約することができます。