Pythonは、その豊富なライブラリと簡潔な文法により、ファイル操作を含む様々なタスクを自動化するのに適しています。この記事では、Pythonを使ってローカルのファイルを共有フォルダにコピーする方法について説明します。
Pythonのshutilモジュール
Pythonでファイル操作を行うための主要なツールの1つは、shutilモジュールです。このモジュールは、ファイルのコピー、移動、削除など、高レベルのファイル操作を提供します。
ファイルをコピーする基本的なコードは次のようになります。
import shutil
shutil.copy(元のファイルパス, コピー先のファイルパス)
このコードは、指定した元のファイルを、指定したコピー先のパスにコピーします。
共有フォルダへのファイルコピー
共有フォルダへのファイルコピーも、基本的には同じ方法で行うことができます。ただし、共有フォルダへのパスの指定方法が少し異なります。
共有フォルダへのパスは、通常、\\\\サーバー名\\ディレクトリ名の形式で指定します。この形式は、Microsoftネットワークで使用されるUNCパスと呼ばれるもので、Pythonのpathlibモジュールでも正しく扱うことができます。
以下に、共有フォルダへのファイルコピーのサンプルコードを示します。
from pathlib import Path
# 共有フォルダのパス
share = Path(r'\\\\共有フォルダのパス')
# ローカルファイルのパス
local = Path("ローカルフォルダにあるファイルのパス")
# ファイルの移動（実質的なコピー）
local.rename(share)
このコードは、指定したローカルファイルを共有フォルダに移動します。元のファイルは削除され、共有フォルダに新しいファイルが作成されます。
以上が、Pythonを使ってファイルを共有フォルダにコピーする基本的な方法です。これを応用すれば、複数のファイルを一度にコピーしたり、定期的にファイルをバックアップしたりするなど、様々な自動化タスクを実現することができます。