Pythonは、その豊富なライブラリと簡潔な文法により、作業の自動化に非常に適しています。この記事では、Pythonを使用した作業自動化の具体的な方法とサンプルコードを紹介します。
Pythonと作業自動化
Pythonは、AIやWebなどさまざまな分野で使われるプログラミング言語ですが、実は「自動化」の分野でも活躍しています。Pythonを使った作業の自動化は、時間短縮と正確な作業の両方のメリットを提供します。
Pythonで自動化できること
Pythonで自動化できることは多岐にわたります。以下にいくつかの例を挙げます。
- Excel・Word・PowerPointなどの操作: Pythonは算術系に非常に強い機能を有しているため、とくにExcelとの相性が良いとされています。Excelに記載された内容を集計してWordやPowerPointへレポートとして出力する、といった使い方が想定できます。
- ファイルの操作: Pythonにはファイルを操作するライブラリが標準で搭載されています。特定フォルダの中身を確認し、すべてのファイルに対して何かしらの処理をする、といった使い方ができます。
- ブラウザの操作: Pythonにはブラウザを操作するライブラリがそろっています。Webブラウザを自動で操作することで、人が実施する入力作業などを省力化できます。
- スクレイピング: Webサイトの情報を取得して一覧化したり、複数サイトから情報を一度に取得したりするための手法を指します。
Pythonで自動化を行ってみる
それでは、Pythonを使って作業の自動化を行ってみましょう。以下に、PythonでExcelを操作するサンプルコードを示します。
import openpyxl
# Excelファイルを開く
wb = openpyxl.load_workbook('sample.xlsx')
# シートを選択する
sheet = wb['Sheet1']
# セルの値を読み込む
cell_value = sheet['A1'].value
# セルの値を書き込む
sheet['A1'] = 'new value'
# Excelファイルを保存する
wb.save('sample.xlsx')
このコードは、openpyxl
というライブラリを使用してExcelファイルを操作しています。具体的には、Excelファイルを開き、シートを選択し、セルの値を読み込み、新しい値を書き込み、そしてExcelファイルを保存しています。
Pythonを使った作業自動化は、これだけでなく、さまざまな可能性があります。自分の日常的な作業を見つめ直し、Pythonを使ってどのように作業を効率化できるか考えてみてください。