Pythonでは、リスト内包表記と同じように辞書でも内包表記を使用することができます。辞書内包表記を使用すると、コードの記述が簡潔になり、実行処理速度も向上します。
辞書内包表記の基本
辞書内包表記は、リスト内包表記がリストから辞書に置き換わったものと考えることができます。ただし、辞書にはキーと値があるため、表記方法には若干の違いがあります。
基本的な辞書内包表記の記述方法は以下のようになります。
{新に格納する要素のkey:新に格納する要素のvalue for 配列内要素 in 配列}
この記述方法を使うと、以下のようなコードが可能になります。
S = ['A', 'B', 'C', 'D', 'E']
L = [0, 1, 2, 3, 4]
dic = {s:l for s,l in zip(S,L)}
print(dic) # 出力結果: {'A': 0, 'B': 1, 'C': 2, 'D': 3, 'E': 4}
このコードでは、zip
関数を使用して2つのリストS
とL
から要素を取り出し、それぞれをキーと値として新しい辞書dic
を作成しています。
まとめ
Pythonの辞書内包表記は、2つの配列から辞書を生成する場合などに非常に便利です。コードがスッキリとし、可読性も向上します。Pythonを使ったプログラミングにおいて、このような内包表記の使い方を覚えておくと、より効率的なコードを書くことができます。