Pythonの例外処理におけるfinally
節とraise
の組み合わせについて解説します。この組み合わせは、例外が発生した場合の処理フローを理解する上で重要です。
finally節とは
finally
節は、try
/except
ブロックの最後に配置され、例外が発生しようとしまいと必ず実行されます。
try:
# error code
except Exception as e:
print('error', e)
raise Exception("malicious error") # user-defined exception
finally:
print('finally')
上記のコードでは、try
ブロック内でエラーが発生し、それがexcept
ブロックで捕捉されます。その後、ユーザー定義の例外がraise
され、最後にfinally
ブロックが実行されます。
finally節内でのraise
finally
節内でraise
を使用すると、その例外は一時的に保存されます。そして、finally
節が実行された後で再度発生します。
try:
raise ValueError("An error occurred")
finally:
print("Cleaning up...")
上記のコードでは、try
ブロック内でValueError
がraise
され、その後finally
ブロックが実行されます。そして、finally
節が終了した後で、保存されていたValueError
が再度発生します。
まとめ
Pythonのfinally
節とraise
の組み合わせは、例外処理の流れを理解する上で重要です。finally
節は必ず実行され、その中でraise
された例外は一時的に保存され、finally
節の実行後に再度発生します。この挙動を理解することで、より堅牢なエラーハンドリングが可能になります。