Pythonのロギングシステムは非常に強力で、多くのカスタマイズオプションを提供しています。その一つが、ログメッセージにプレフィックスを追加することです。これは、特定の情報をログに追加したい場合や、ログメッセージを区別したい場合に便利です。
フォーマッターを使用する
Pythonのロギングシステムでは、フォーマッターを使用してログメッセージの出力形式をカスタマイズできます。以下に、プレフィックスを追加するための基本的なコードスニペットを示します。
import logging
logger = logging.getLogger('something')
myFormatter = logging.Formatter('%(asctime)s - %(message)s')
handler = logging.StreamHandler()
handler.setFormatter(myFormatter)
logger.addHandler(handler)
logger.setLevel(logging.DEBUG)
# プレフィックスを追加
myFormatter._fmt = "My PREFIX -- " + myFormatter._fmt
logger.info("log statement here")
このコードは、新しいフォーマッターを作成し、それをログハンドラーに設定します。そして、フォーマッターのフォーマット文字列にプレフィックスを追加します。
LoggerAdapterを使用する
logging.LoggerAdapter
を使用すると、ログメッセージにプレフィックスを追加することもできます。以下に、その使用例を示します。
import logging
class CustomAdapter(logging.LoggerAdapter):
def process(self, msg, kwargs):
return f"[my prefix] {msg}", kwargs
logger = CustomAdapter(logging.getLogger(__name__))
このコードは、新しいLoggerAdapter
を作成し、そのprocess
メソッドをオーバーライドして、各ログメッセージにプレフィックスを追加します。
以上の方法を使用すると、Pythonのロギングシステムを活用して、ログメッセージにプレフィックスを追加することができます。これにより、ログの読みやすさと有用性が向上します。