Pythonのlogging
モジュールは、プログラムの動作中にログメッセージを出力する標準ライブラリの一部です。この記事では、Pythonのロギングとネームスペースについて解説します。
ロギングとは
ロギングは、ソフトウェアが実行されるときに発生するイベントを追跡する手段です。開発者はコードにロギング呼び出しを追加して、特定のイベントが発生したことを示します。イベントは記述的なメッセージによって説明され、変数データ(つまり、イベントの発生ごとに異なる可能性があるデータ)を含むことができます。
ログレベル
logging
モジュールには、以下のようなログレベルがあります。
- DEBUG: 問題の診断のときに興味のある詳細情報を記録するために使用します。
- INFO: 正常な動作を示す情報を記録するために使用します。
- WARNING: 問題が発生したことを示す警告を記録するために使用します(例:ディスク空き容量が少ない)。
- ERROR: 重大な問題によって、ある機能を実行できないときに使用します。
- CRITICAL: プログラム自体が実行を続行できない重大な問題が発生したときに使用します。
ロギングとネームスペース
Pythonのロギングでは、ネームスペースを使用してログを管理します。getLogger()
関数を使用してロガーを作成・取得することができます。この関数の引数には、ロガーの名前を指定します。名前が存在しない場合は、新しくロガーが作成されます。ロガーの名前は、__name__
(現在のモジュール名)を指定するのが一般的です。
import logging
# ロガーの作成・取得
logger = logging.getLogger(__name__)
# 出力
logger.info("Hello, World!")
# ログレベルの変更もできる
logger.setLevel(logging.DEBUG)
以上、Pythonのロギングとネームスペースについての基本的な解説でした。この知識を活用して、より効果的なログ管理を行いましょう。