Pythonのzip()関数と辞書型は、データ処理において非常に便利なツールです。特に、2つのリストをキーと値のペアとして持つ辞書を作成する際には、これらの機能が大いに役立ちます。
zip関数の基本的な使い方
zip()関数は、複数のイテラブル(リスト、タプル、セットなど)から要素を取り出し、対応する要素をペアとしてまとめるために使用されます。以下に、具体的なコード例を交えながらzip()関数の使い方を解説します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
letters = ['A', 'B', 'C', 'D', 'E']
combined = zip(numbers, letters)
print(list(combined)) # [(1, 'A'), (2, 'B'), (3, 'C'), (4, 'D'), (5, 'E')]
上記の例では、numbersとlettersという2つのリストをzip()関数で結合しています。zip()関数の結果はイテラブルなオブジェクトであるため、list()関数でリストに変換して表示しています。
リストから辞書への変換
Pythonでは、zip()関数とdict()関数を組み合わせることで、2つのリストをキーと値のペアとして持つ辞書を作成することができます。以下に、具体的なコード例を示します。
keys = ['apple', 'banana', 'orange']
values = [150, 120, 100]
fruit_dict = dict(zip(keys, values))
print(fruit_dict) # {'apple': 150, 'banana': 120, 'orange': 100}
上記の例では、keysとvaluesという2つのリストをzip()関数で結合し、その結果をdict()関数で辞書に変換しています。
以上、Pythonのzip()関数と辞書型の基本的な使い方と具体的なコード例を解説しました。これらの機能は、データ処理において非常に便利で、一度覚えてしまえば、日々のコーディングがよりスムーズになるでしょう。