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Pythonのyieldキーワードは、ジェネレータ関数を定義する際に使用されます。ジェネレータ関数は、イテレータを返す特殊な関数で、yieldキーワードを使用することで、関数の実行を一時的に停止し、後から再開することが可能です。

yieldの基本的な使い方

yieldは通常、forループと組み合わせて使用されます。以下がその具体例です。

def simple_generator():
    yield 1
    yield 2
    yield 3

for value in simple_generator():
    print(value)

上記のコードを実行すると、「1」「2」「3」が順番に出力されます。simple_generator関数はジェネレータ関数であり、yieldを使用して値をひとつずつ生成します。forループはジェネレータから値を取得し、全ての値が取り出されるとループが終了します。

yieldの利点と活用シーン

yieldを使用すると、関数の実行を一時的に停止し、後から再開も可能です。これは例えば、大規模なファイルを行ごとに処理する場合や、大量のデータを小さなチャンクに分割して処理する場合に特に有用です。

以下に具体的なコード例を示します。

def read_large_file(file_path):
    with open(file_path, "r") as file:
        for line in file:
            yield line

yieldを使用して大きなファイルを行ごとに読み込んでいます。この関数はイテレータを返し、それを使って一度に1行ずつ処理を進められるのです。一度に全行をメモリに読み込む必要がなくなり、大きなファイルでもメモリを節約しながら処理を行うことが可能になります。

以上、Pythonのyieldキーワードについての基本的な説明とその利用例について解説しました。このキーワードを理解し、適切に活用することで、より効率的なPythonプログラミングが可能になります。

投稿者 admin

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