Pythonのクラスにおけるself
は、インスタンス自身を表す特別な変数です。メソッド内でインスタンスの属性や他のメソッドにアクセスするために必要となります。
class SampleClass():
def __init__(self, word):
self.word = word
上記のコードでは、SampleClass
というクラスが定義されています。その中に__init__
というメソッドがあり、その引数にself
とword
があります。ここでのself
は、インスタンス自身を指します。そして、self.word = word
という行では、インスタンスのword
という属性に、引数として与えられたword
という変数を代入しています。
このように、self
を使うことで、クラスの中で定義したメソッドや属性にアクセスすることができます。また、それぞれのインスタンスは独立した状態を持つことができます。
sample1 = SampleClass("Hello")
sample2 = SampleClass("World")
print(sample1.word) # Hello
print(sample2.word) # World
上記のコードでは、SampleClass
からsample1
とsample2
という2つのインスタンスを生成しています。それぞれのインスタンスは、word
という属性を持ち、その値はインスタンスを生成する際に引数として与えた値になります。そのため、sample1.word
とsample2.word
は異なる値を持つことができます。
以上が、Pythonのself
についての基本的な説明です。この知識を持つことで、Pythonのクラスとその動作をより深く理解することができます。