Pythonのround
関数は、指定した桁数で四捨五入を行うための便利な関数です。しかし、この関数を使用する際にはいくつか注意点があります。特に、負の数を扱う場合や桁数を指定する場合には、予想外の結果が出ることがあります。
round関数の基本的な使い方
round
関数の基本的な使い方は次の通りです。
# 基本的な使い方
print(round(1.234, 2)) # 1.23
この例では、1.234
を小数点以下2桁で四捨五入して1.23
を得ています。
負の数を扱う場合
round
関数の第二引数に負の数を指定すると、10の位、100の位など、整数部分を四捨五入することができます。
# 負の数を指定すると整数部分を四捨五入
print(round(123.456, -1)) # 120
この例では、123.456
を10の位で四捨五入して120
を得ています。
桁数を指定する場合
round
関数の第二引数に正の数を指定すると、小数点以下の桁数を指定して四捨五入することができます。
# 小数点以下の桁数を指定して四捨五入
print(round(1.2345, 3)) # 1.235
この例では、1.2345
を小数点以下3桁で四捨五入して1.235
を得ています。
注意点
しかし、round
関数は「銀行家の丸め」を使用しているため、四捨五入を判定する値が5
の場合、絶対的に数字を繰上げ処理するのではなく、結果が偶数になる方に丸めることがあります。
# 銀行家の丸めの例
print(round(1.25, 1)) # 1.2
この例では、1.25
を小数点以下1桁で四捨五入すると、一般的には1.3
になるはずですが、Pythonのround
関数では1.2
となります。
以上がPythonのround
関数の基本的な使い方と注意点になります。この関数を使用する際には、これらの点を理解しておくことが重要です。