Pythonのrange
とxrange
は、両方とも繰り返し処理で使われる関数ですが、その動作と戻り値が異なります。
rangeとxrangeの基本的な違い
Python 2.xでは、range()
はリストを生成し、xrange()
はイテレータ(xrangeオブジェクト)を生成します。これらの違いは、大量のループ処理を行う際にメモリ使用量に影響を与えます。
range()
を使用すると、ループの初めにすべての要素を持つリストが生成されます。しかし、xrange()
はイテレータを返すため、次の要素を逐次生成します。これにより、大量のメモリを初めに確保する必要がなくなります。
Python 3での変更
Python 3では、range()
関数がxrange()
の特性を引き継ぎ、xrange()
は廃止されました。Python 3のrange()
は、Python 2のxrange()
のようにイテレータを返します。これにより、Python 3ではrange()
を使用しても大量のメモリを消費することなく、大量のループ処理を行うことが可能になりました。
まとめ
Python 2のrange()
とxrange()
は、それぞれリストとイテレータを生成する点で異なります。しかし、Python 3ではrange()
がxrange()
の特性を引き継ぎ、大量のループ処理でもメモリ効率が良くなりました。この違いを理解することで、Python 2とPython 3でのコードの違いや、メモリ効率の違いを理解することができます。