Pythonのrandom
モジュールは、乱数関連の機能を提供する標準ライブラリの一つです。このモジュールは、0から1の間の浮動小数点数を返す関数random()
を基本に、整数を返す関数、指定したリストの中から要素を抽出する関数など、乱数関連の関数が豊富に用意されています。
randomモジュールの主な関数
random()
random()
は、0.0から1.0の間の浮動小数点数を返します。厳密には区間 [0.0, 1.0)、つまり、0を含む「0以上」から1を含まない「1未満」までの数を返します。
import random
num = random.random()
print(num)
randint(a, b)
randint(a, b)
は、aからbまでの整数の中からランダムにひとつを返します。この関数は、上限の値を含むのが特徴です。
import random
num = random.randint(1, 10)
print(num)
choice(seq)
choice(seq)
は、与えたリストの要素からひとつをランダムにピックアップして返す関数です。引数はリストだけでなく、タプルや文字列など、シーケンス型の変数であれば何でも引数に取ることができます。
import random
mylist = ["apple", "banana", "melon", "strawberry", "peach", "lemon"]
print(random.choice(mylist))
shuffle(x)
shuffle(x)
は、受け取ったシーケンス型オブジェクトの要素をランダムにシャッフルします。
import random
mylist = ["apple", "banana", "melon", "strawberry", "peach", "lemon"]
random.shuffle(mylist)
print(mylist)
これらの関数を使うことで、Pythonで乱数を扱うことが可能になります。乱数は、ゲームのAIやデータ分析、シミュレーションなど、さまざまな場面で活用されます。Pythonのrandom
モジュールを理解し、適切に使えるようになると、より幅広いプログラミングが可能になります。