Pythonのqueue
モジュールは、マルチスレッドプログラミングで安全にデータを取り扱うための仕組みを提供しています。この記事では、その中でもQueue
クラスのtask_done
メソッドの使い方について詳しく解説します。
Queueとtask_doneメソッド
Queue
クラスは、FIFO(First In, First Out)という特性を持つデータ構造を提供します。task_done
メソッドは、キューからアイテムを取り出した後、そのアイテムを使ったタスクが完了したことをキューに通知するためのメソッドです。
from queue import Queue
q = Queue()
# キューにアイテムを追加
q.put('item')
# キューからアイテムを取り出す
item = q.get()
# アイテムを使った処理が完了したことを通知
q.task_done()
task_doneメソッドとjoinメソッド
task_done
メソッドは、join
メソッドと一緒に使うことが多いです。join
メソッドは、キュー内のすべてのアイテムが処理される(つまり、すべてのアイテムに対してtask_done
が呼び出される)まで、現在のスレッドをブロックします。
from queue import Queue
q = Queue()
# キューにアイテムを追加
q.put('item')
# 別のスレッドでアイテムを処理
def worker():
item = q.get()
print(f'Processing {item}')
q.task_done()
# ワーカースレッドを開始
import threading
t = threading.Thread(target=worker)
t.start()
# すべてのアイテムが処理されるのを待つ
q.join()
このコードでは、worker
スレッドがキューからアイテムを取り出し、そのアイテムを処理した後でtask_done
を呼び出します。メインスレッドでは、join
を呼び出してすべてのアイテムが処理されるのを待っています。
以上がPythonのqueue
モジュールのQueue
クラスとtask_done
メソッドの基本的な使い方です。この知識を活用して、Pythonでのマルチスレッドプログラミングをより効果的に行ってください。