Pythonでは、print
関数とpprint
モジュールを使用して、出力結果の改行を制御することができます。この記事では、それぞれの方法について詳しく説明します。
print関数での改行
Pythonのprint
関数は、デフォルトで出力結果の末尾に改行(\n
)を追加します。これにより、連続してprint
関数を呼び出すと、それぞれの出力が新しい行に表示されます。
しかし、この改行を抑制したい場合もあります。その場合は、print
関数のend
パラメータを使用して、出力結果の末尾に追加する文字を制御できます。例えば、次のようにend
パラメータに空文字列を指定すると、出力結果の末尾に改行が追加されず、次の出力が同じ行に続けて表示されます。
print("Hello, ", end="")
print("World!")
このコードは、"Hello, World!"
という一つの文字列を一行で出力します。
pprintモジュールでの改行
pprint
モジュールは、「pretty-print」の略で、データ構造を整形して出力するためのモジュールです。リストや辞書などの複雑なデータ構造を見やすく出力することができます。
pprint
モジュールのpprint
関数も、print
関数と同様にend
パラメータを持っています。このパラメータを使用して、出力結果の末尾に追加する文字を制御することができます。
また、pprint
関数は、データ構造内の要素間の改行を制御するcompact
パラメータも持っています。このパラメータをTrue
に設定すると、要素間の改行を抑制して、データ構造を可能な限りコンパクトに出力します。
from pprint import pprint
data = ["Hello", "World", "!"]
pprint(data, end="", compact=True)
このコードは、["Hello", "World", "!"]
というリストを一行で出力します。
以上が、Pythonのprint
関数とpprint
モジュールを使用した改行の制御方法になります。これらの方法を活用して、Pythonの出力を自由自在に制御してみてください。