PythonのPickleとは
Pickleは、Pythonの標準ライブラリの一部で、Pythonオブジェクトをバイトストリームにシリアライズ(変換)し、その逆のデシリアライズも行えるもの。これにより、Pythonオブジェクトをファイルに保存したり、ネットワークを介して送受信が可能です。
Pickleの利点と適用シーン
Pickleの主な利点は、Pythonオブジェクトの状態を保存して後で再利用できることです。大規模なデータ処理や機械学習モデルの学習結果の保存に非常に役立ちます。異なるPythonスクリプト間で、データの共有も簡単です。
Pickleと他のPythonモジュール
Pickleと他のPythonモジュールとの比較をお伝えします。marshalとの比較、jsonとの比較があります。
marshalとの比較
marshalも、Pythonのシリアライズモジュールのひとつです。Pickleとは異なり、Pythonの.pycファイルの生成など、Pythonの内部で使用されることが主な役割。
jsonとの比較
jsonモジュールは、JSON形式のデータを扱うためのものです。JSONはテキストベースで、多くのプログラミング言語でサポートされているため、異なる言語間でのデータ交換に適しています。
まとめ
PythonのPickleライブラリは、Pythonオブジェクトのシリアライズとデシリアライズを行う強力なツールです。データの保存と再利用、異なるスクリプト間でのデータ共有に役立ちます。ただし、信頼できないソースからのPickleデータは避けるべきです。