Pythonでは、None
は「何も値が存在しないこと」を表す組み込み定数です。他のプログラミング言語ではデータが存在しない場合は「null」という語句を使うこともあります。
test = None
print(test) # None
print(type(test)) # <class 'NoneType'>
上記のコードでは、None
を変数test
に代入しています。その後にtest
変数の内容をprint
関数で出力しています。type
関数で型を確認してみると、NoneType
のオブジェクトになっていることがわかります。
None
を判定するには、is
演算子を使います。下記では、if
文の中でis
演算子を使って変数がNone
か判定しています。
test = None
if test is None:
print('testはNoneです。')
最初にtest
変数にNone
を代入しています。その次の処理で、if
文でis
演算子を使ってNone
か判定しています。None
だったときにはTrue
が返ってきて、None
でないときにはFalse
が返ってきます。
None
と空文字は違います。空文字は空の文字が変数に入っていますが、None
が入っている場合には何もないことになります。
emptyText = ''
if emptyText is None:
print('emptyTestはNoneです')
else:
print('emptyTestはNoneではないです')
上記のコードでは、emptyText
変数に空文字を代入しています。その後にif
文でNone
か判定しました。結果、None
ではないので「emptyTestはNoneではないです」が出力されました。
他のプログラム言語では、何もないことを表すときにはNULL
を使うことがあります。PythonではNULL
がないので、None
を使って値がないことを表現しましょう。
以上、PythonのNone
とその判定方法について解説しました。この情報がPythonの理解に役立つことを願っています。