Pythonの logging
モジュールは、プログラムの動作中にログメッセージを出力する標準ライブラリの一部です。このモジュールを使用すると、さまざまな重要度のログメッセージを出力できます。
以下がその特徴です。
- Logger: ログの出力を制御する主要なオブジェクト。アプリケーションやライブラリの異なる部分で異なるロガーを持てます。
- Handler: ログメッセージをどこに送るかを決定するオブジェクト。例えば、ログメッセージをコンソールに出力するための StreamHandler や、ログメッセージをファイルに書き込むための FileHandler などがあります。
- Formatter: ログメッセージのフォーマットを決定するオブジェクト。例えば、日付、ログの重要度、メッセージ本文などの情報をどのように表示するかを定義します。
- Log Record: ロガーが生成するログメッセージの情報を保持するオブジェクト。
- Log Level: ログの重要度を示すレベル。以下のような標準的なレベルがあります。DEBUG, INFO, WARNING, ERROR, CRITICAL.
以下は、 logging
モジュールを使用した基本的な例です。
import logging
# ログの設定
logging.basicConfig(level=logging.DEBUG, format='%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s')
# ログの出力
logging.debug('デバッグメッセージ')
logging.info('情報メッセージ')
logging.warning('警告メッセージ')
logging.error('エラーメッセージ')
logging.critical('致命的なエラーメッセージ')
またログメッセージのフォーマットには、以下の情報が含まれています。
- タイムスタンプ
- ログレベル
- メッセージ本文
logging
モジュールは非常に柔軟で、多くの設定やカスタマイズが可能です。この記事では、Pythonの logging
モジュールの基本的な使い方とその特徴について解説しました。この情報がPythonでのログ取得の理解に役立つことを願っています。