PythonのLiteral型は、特定の値のみを受け付ける型です。例えば、Literal[42, 10]というLiteral型は42か10の整数のみを受け付けます。また、Literal["apple", "orange"]という型はappleもしくはorangeという文字列のみを受け付けます。
Literal型はPython3.8以降で使用可能で、typingパッケージに含まれています。以下にその使用例を示します。
from typing import Literal
def any_func(value: Literal["apple", "orange"]) -> None:
...
この関数any_funcは、引数valueとしてappleかorangeの文字列のみを受け付けます。
Literal型は、関数の引数等に対して特定の型を要求すると同時に、特定の値を持つことも要求できます。これにより、動的な値検査を行うアサーションや、Enumを用いてとりうる値を絞ることが可能になります。
以上がPythonのLiteral型についての基本的な説明です。この型は、特定の値のみを許容するような場合に非常に有用です。Python3.8以降を用いているプロジェクトについて、Literal型の導入を検討してみてはいかがでしょうか。