Pythonのlen
関数は、オブジェクトの「長さ」または「要素数」を返す組み込み関数です。この関数は、文字列、リスト、タプル、ディクショナリなど、様々な型のデータの長さや要素数を数えるための関数です。
len関数の基本的な使い方
len関数の基本的な使い方は、len()
という形式で、括弧の中に長さを知りたいオブジェクトを入れるだけです。
s = "Hello, World!"
print(len(s)) # 出力: 13
このコードは、文字列s
の長さを返しそれを出力します。この場合、空白と句読点も含めて計算されます。
len関数は文字列だけではなく、リストとタプルの要素数を取得することもできます。
list_example = [1, 2, 3, 4, 5]
tuple_example = (1, 2, 3, 4, 5)
print(len(list_example)) # 出力: 5
print(len(tuple_example)) # 出力: 5
同様に、辞書(ディクショナリ)の要素数を取得することももちろん可能です。
dict_example = {"apple": 1, "banana": 2, "cherry": 3}
print(len(dict_example)) # 出力: 3
この場合、len
関数は辞書(ディクショナリ)のキーと値のペアの数を返します。
len関数を利用する際の注意点
len関数の使用法はシンプルですが、いくつか注意点も存在します。
注意点1:数値やNoneなどには利用できない
len関数は主にシーケンス(文字列、リスト、タプルなど)やマッピング(ディクショナリ)のような、長さや要素数が定義できるオブジェクトに対して使用されます。したがって、数値やNoneなど、長さや要素数が定義できないオブジェクトに対してlen関数を適用しようとすると、Pythonはエラーを返します。
print(len(123)) # TypeError: object of type 'int' has no len()
注意点2:カスタムクラスに対する仕様
len関数はカスタムクラスに対しても適用可能ですが、そのためにはそのクラスが__len__
メソッドを実装している必要があります。
class MyClass:
pass
my_instance = MyClass()
print(len(my_instance)) # TypeError: object of type 'MyClass' has no len()
以上、Pythonのlen関数についての基本的な使い方と注意点について説明しました。この関数は非常に便利で、Pythonプログラミングにおいて頻繁に使用されます。ぜひマスターしてください。.