PythonのLambda式は、無名関数(名前を持たない関数)を簡潔に作成するためのシンタックスです。一方、self
はPythonのクラスメソッドの第一引数としてよく使われます。この記事では、これら二つの概念がどのように組み合わさるか、そしてそれがどのように役立つかについて説明します。
Lambdaとselfの基本
PythonのLambda式は、一行で記述しなければならないため、複雑な処理には向いていません。しかし、短い関数を定義する際に非常に便利です。一方、self
はPythonのクラスメソッドの第一引数としてよく使われ、そのメソッドが適用されるインスタンスを参照します。
class MyClass:
def my_method(self):
return "Hello, World!"
上記の例では、my_method
はMyClass
のインスタンスメソッドで、self
はそのインスタンスを参照します。
Lambdaとselfの組み合わせ
Lambda式とself
を組み合わせる一つの例は、動的にメソッドを追加することです。以下にその例を示します。
class Tests:
def check(self, i, j):
self.assertNotEquals(0, i-j)
for i in range(1, 4):
for j in range(2, 6):
def ch(i, j):
return lambda self: self.check(i, j)
setattr(Tests, "test_%r_%r" % (i, j), ch(i, j))
このコードでは、Tests
クラスに動的にメソッドを追加しています。lambda self: self.check(i, j)
は、self
(Tests
のインスタンス)を引数に取り、check(i, j)
メソッドを呼び出す新しい関数を返します。
まとめ
PythonのLambda式とself
を組み合わせることで、動的にメソッドを追加したり、コードを簡潔に書いたりすることができます。しかし、Lambda式は一行で記述しなければならないため、複雑な処理には向いていません。また、self
はPythonのクラスメソッドの第一引数としてよく使われ、そのメソッドが適用されるインスタンスを参照します。これらの概念を理解し、適切に使用することで、Pythonプログラミングの幅が広がります。