Pythonのプログラミングにおいて、import
文は非常に重要な役割を果たします。これは、他のファイルに記述されたPythonコードを現在のコードに取り込む機能を提供します。
特に、from import
記法は、モジュール名を省略して関数やクラスを直接使用することを可能にします。これにより、コードが簡潔になり、可読性が向上します。
しかし、この記法には注意が必要です。Pythonの公式スタイルガイドであるPEP8では、from import *
という形式は推奨されていません。これは、どの名前が名前空間に存在しているかをわかりにくくし、コードの読み手や多くのツールを混乱させる可能性があるからです。
具体的な使用例を見てみましょう。以下のようなファイルamod.py
があるとします。
def a_method():
pass
a_var = None
別のファイルbprog.py
では、以下のようにamod.py
のメソッドや変数を参照できます。
import amod
amod.a_method()
amod.a_var
さらに、from <module> import <method>
やfrom <module> import <variable>
という記法を用いると、モジュール名を省略できます。
from amod import a_method
from amod import a_var
a_method()
a_var
また、「*」(ワイルドカード)を用いると、モジュール内で定義されているすべてのメソッドや変数をまとめてインポートできます。
from amod import *
a_method()
a_var
しかし、この方法はPEP8により推奨されていません。モジュール名が長くてタイピングが面倒な場合は、代わりに別名(エイリアス)を使うことが推奨されています。
import <module> as <md>
以上がPythonのimport
文とその省略形についての基本的な説明です。これらの知識を活用して、より効率的で可読性の高いコードを書くことができるでしょう。.