Pythonのif not文は、条件式の結果が真であれば偽、偽の場合は真を返す演算子です。そのため、通常のif文の条件式と異なり、条件が成立しない場合にif文の処理を実施したい場合や条件が成立しなかった値を取得したい場合に使用します。
if notの基本的な使い方
str1 = "apple"
if not str1 == "orange":
print(True)
else:
print(False)
このサンプルプログラムでは変数str1に”apple”を指定し、if文の条件式で文字列orangeと一致しなかった場合はTrueが出力されます。実行結果のとおりnot演算子は結果が偽(ここではappleとorangeは一致しない)となり、if文の処理が実行されます。
その他の論理演算子
論理演算子はここで紹介したnot演算子の他にor、andなどがあります。それぞれの違いについて見てみましょう。
演算子 | 真の条件 |
---|---|
or | どちらかが真の場合 |
and | どちらも真の場合 |
not | 真であれば偽、偽であれば真 |
以下の例ではor演算子を使用して、どちらかの演算子が真の場合は真を返します。
x = 10
y = 20
if not x == 10 or y == 20:
print(True)
このサンプルプログラムでは「not x == 10」は条件が一致するため、Falseを返しますが、「y == 20」が真のため、Trueを返します。
以上、Pythonのif not文について解説しました。if not文は通常とif文の条件式と真逆の結果を返すので、はじめは戸惑うかもしれませんが、場合によってはif notで式を記述する必要性もでてくるでしょう。もし、if notの使い方を忘れてしまったら、この記事を思い出してくださいね!.