Pythonのenum
モジュールは、列挙型(enumeration)を定義するためのものです。列挙型は、一意の値に紐付けられたシンボリックな名前の集合を提供します。
Enumクラス
最も基本的なenumであるEnum
クラスから始めましょう。以下にその使用例を示します。
from enum import Enum
class Color(Enum):
RED = 1
GREEN = 2
BLUE = 3
このコードでは、Color
という名前の列挙型を定義しています。この列挙型にはRED
、GREEN
、BLUE
という3つのメンバーがあり、それぞれに1、2、3という一意の値が割り当てられています。
IntEnumクラス
IntEnum
クラスはEnum
クラスとint
のサブクラスになっています。IntEnum
のメンバーはint
型と比較することができます。
from enum import IntEnum
class Color(IntEnum):
RED = 1
GREEN = 2
BLUE = 3
このコードでは、Color
という名前の列挙型を定義しています。この列挙型にはRED
、GREEN
、BLUE
という3つのメンバーがあり、それぞれに1、2、3という一意の値が割り当てられています。
auto関数
auto
関数はPython3.6で追加された機能で、これまでRED
、GREEN
、BLUE
などのメンバーに直接値を指定していたが、これを自動で値を割り振るのがauto
関数です。
from enum import IntEnum, auto
class Color(IntEnum):
RED = auto()
GREEN = auto()
BLUE = auto()
このコードでは、Color
という名前の列挙型を定義しています。この列挙型にはRED
、GREEN
、BLUE
という3つのメンバーがあり、それぞれに自動的に一意の値が割り当てられています。
以上がPythonのenum
モジュールの基本的な使い方となります。このモジュールを使うことで、コードの可読性と保守性を向上させることができます。ぜひ活用してみてください。.