Pythonのループ制御にはbreak
文があります。このbreak
文は、for
文やwhile
文の中で使われ、ループを途中で終了させる役割を果たします。
例えば、次のようなプログラムを考えてみましょう。input()
関数で5回、数字を入力して、その2乗の値を表示します。ただし、入力された数字が999なら、5回繰り返さずに処理を終了します。
counter = 1 # 現在、何回目かを記録する変数
while counter <= 5: # counterの値が5以下なら繰り返す
text = input("数字を入力してください:")
if text == '999': # 入力された文字が '999' なら
print("中断します") # ループを中断するメッセージを出力
break # ループを中断する
number = int(text) # 入力した文字列を数値に変換する
print(counter, "回目:", number * number) # 入力した数値の2乗を表示する
counter = counter + 1 # counter の値に 1 を加算する
print("終了しました") # ループが終了したことを示すメッセージを出力
このプログラムでは、break
文がif
文の中にあり、入力された文字列が’999’と等しい場合にbreak
文が実行されます。これにより、ループが途中で終了し、”終了しました”というメッセージが出力されます。
このように、break
文はループの途中で終了させるための強力なツールです。しかし、適切に使用しなければ、予期しない結果をもたらす可能性もあるため、注意が必要です。