Pythonのループ文にはfor
文とwhile
文の2種類があります。これらのループ文は一定の回数や特定の条件を満たす間、処理を繰り返します。しかし、場合によっては途中でループ文を抜け出したくなる時があります。そのような場合、break
文を使うことで処理を中断し、ループ文を抜け出すことができます。
例えば、ループの要素を調べ、100より大きい数字があった場合にエラーとなるコードを考えてみましょう。
list1 = [24, 55, 32, 65, 74, 120, 72, 67]
for num in list1:
if(num >= 100):
print('エラー:無効な数字が見つかりました')
break
print(num)
このコードでは、break
文を使って100以上の数字が見つかった場合にループを中断しています。
また、Pythonのfor
文およびwhile
文にはelse
節が用意されています。ループ文のelse
節は、その繰り返しが正しく終了する場合に実行されます。しかし、break
文でループを抜けた場合は実行されません。
list1 = [24, 55, 32, 65, 74, 120, 72, 67]
for num in list1:
if(num >= 100):
print('エラー:無効な数字が見つかりました')
break
print(num)
else:
print('ループが完了しました。')
このコードでは、break
文でループを抜けた場合にはelse
節が実行されず、「ループが完了しました」というメッセージは表示されません。
以上のように、Pythonのbreak
文とelse
節を組み合わせることで、ループの制御をより柔軟に行うことができます。.