Pythonには絶対値を計算するための2つの主要な関数があります。それらは組み込み関数のabs()
とmath
モジュールのmath.fabs()
です。
abs関数
abs()
はPythonの組み込み関数で、引数として整数や浮動小数点数を取り、その絶対値を返します。引数が整数の場合、結果も整数として返されます。引数が浮動小数点数の場合、結果は浮動小数点数として返されます。
x = -5
y = 3.14
z = -10.7
abs_x = abs(x)
abs_y = abs(y)
abs_z = abs(z)
print(f"xの絶対値は {abs_x} です")
print(f"yの絶対値は {abs_y} です")
print(f"zの絶対値は {abs_z} です")
math.fabs関数
一方、math.fabs()
はmath
モジュールに定義されている関数で、引数の絶対値を求めます。ただし、math.fabs()
の戻り値は常に浮動小数点数となります。
import math
x = -10
y = 3.14
abs_x = math.fabs(x)
abs_y = math.fabs(y)
print(f"xの絶対値は {abs_x} です")
print(f"yの絶対値は {abs_y} です")
abs関数とmath.fabs関数の違い
abs()
とmath.fabs()
の主な違いは、戻り値の型です。abs()
関数は引数の型によって戻り値の型が変わります。一方、math.fabs()
関数は常に浮動小数点数を返します。
これらの関数は、数値の絶対値を求める際に便利です。どちらの関数を使用するかは、具体的な要件や状況によります。例えば、結果を浮動小数点数で統一したい場合はmath.fabs()
を使用します。