Pythonには、数学の集合演算を直接的に表現するためのデータ型が存在します。これはset
と呼ばれ、その中にはunion
というメソッドが含まれています。
Pythonの集合とは
Pythonの集合は、順序がなく、各要素が一意であることが特徴です。集合は{}
で定義され、各要素は,
で区切られます。また、set()
メソッドを使用して集合を定義することも可能です。
# 整数の集合
int_set = {10, 20, 30, 40, 50}
# 異なるデータ型の集合
mixed_set = {9, "This is a set element", (1, 2)}
# 集合の要素は一意です
my_set = {1, 2, 3, 1, 3, 3}
print(my_set) # Output: {1, 2, 3}
# リストから集合を作成する
my_set = set([1, 2, 3, 2, 4, 5, 5])
print(my_set) # Output: {1, 2, 3, 4, 5}
Pythonの和集合
Pythonの和集合は、2つ以上の集合のすべての一意の要素を含む新しい集合を返します。和集合はunion()
メソッドまたは|
演算子を使用して計算することができます。
# union()メソッドを使用した和集合
s1 = {'Python', 'Java'}
s2 = {'C#', 'Java'}
s = s1.union(s2)
print(s) # Output: {'Python', 'Java', 'C#'}
# |演算子を使用した和集合
s1 = {'Python', 'Java'}
s2 = {'C#', 'Java'}
s = s1 | s2
print(s) # Output: {'Python', 'Java', 'C#'}
これらの基本的な概念を理解することで、Pythonの集合と和集合を効果的に使用することができます。これらは、プログラミングのさまざまな問題を効率的に解決するための強力なツールとなります。.