Pythonでは、特定の処理を繰り返すための制御構造が提供されています。主にfor
ループとwhile
ループの2つの繰り返し構造があります。
forループ
for
ループは、「指定した回数だけ繰り返す」ことに特化しており、リストやタプルなどのイテラブル(反復可能な)オブジェクトから要素を一つずつ取り出して、それぞれに対して操作を行います。
# リストの要素を一つずつ処理する例
fruits = ["apple", "banana", "orange"]
for fruit in fruits:
print(fruit)
# 数値の範囲を指定して繰り返し処理をする例
for i in range(5):
print(i)
# タプルの要素を一つずつ処理する例
person = ("John", 25, "USA")
for item in person:
print(item)
whileループ
while
ループは、特定の条件が満たされている間、処理を繰り返します。
# whileループの基本的な使い方
count = 0
while count < 5:
print(count)
count += 1
break文とcontinue文
break
文を使うと、ループを途中で終了することができます。一方、continue
文を使うと、ループの残りの部分をスキップして次の反復に進むことができます。
# break文の使用例
for i in range(5):
if i == 3:
break
print(i)
# continue文の使用例
for i in range(5):
if i == 3:
continue
print(i)
これらの基本的なループ構造を理解し、適切に使い分けることがPythonプログラミングの基礎です。さらにPythonでは、ループの制御を行うためのbreak
文やcontinue
文、さらには関数を使った繰り返し処理の強化など、多彩な機能が用意されています。これらの機能を習得することで、より高度なプログラミングが可能になるでしょう。.