Pythonのコードを書く際には、コメントと型アノテーションが重要な役割を果たします。これらはコードの可読性を向上させ、他の開発者や自分自身が後からコードを理解しやすくします。
コメント
Pythonでは、処理内容よりも処理目的をコメントすることが推奨されています。これは、コードから処理内容は追えるため、それだけでは追いづらい処理目的を自然言語でコメントすることが有効だからです。
# 処理内容を記述しているコメント例
# 1/4に縮小する ← 関数名や変数名から想像できる
small_image = resize(image, scale=1/4)
# 処理目的を記述しているコメント例
# モデルに流し込むにあたって安定してメモリに乗せるために縮小する
small_image = resize(image, scale=1/4)
型アノテーション
Pythonの型アノテーションは、実行時の型の一致を保証するものではありませんが、それでも可能な限りアノテーションすることが推奨されています。特に、公開している関数の引数と返り値は型アノテーションされていないと使用方法が分からないため、必須とされています。
class Person:
def __init__(self, first_name: str, last_name: str, age: int):
self._name: str = first_name + ' ' + last_name # 変数に対するアノテーション
self._age = age
def is_older_than(self, age: int) -> bool:
return self._age > age
以上のように、Pythonのコメントと型アノテーションはコードの可読性を向上させるための重要なツールです。これらを適切に使用することで、Pythonコードはより理解しやすく、保守しやすいものになります。