Pythonでは、関数内でyieldとreturnを同時に使用すると、その関数はジェネレータとして扱われます。この場合、yieldは値を生成し、関数の実行を一時停止します。一方、returnは関数の実行を終了し、値を返します。
しかし、ジェネレータ内でreturnを使用すると、StopIterationが送出されます。これはPythonの仕様で、ジェネレータ内でreturnが使われると、それはStopIterationを送出すると解釈されます。
以下に、yieldとreturnを同時に使用した関数の例を示します。
def my_func():
for i in range(10):
yield i
return i+1
この関数を実行すると、yieldの結果だけが返されます。returnで指定した値は、ジェネレータが完全に消費されたときにStopIterationの引数として返されます。
したがって、同じ関数内でyieldとreturnを同時に使用することは推奨されません。しかし、必要に応じてジェネレータを返すか、そうでない値を返すかを切り替えることは可能です。そのためには、関数内部でジェネレータを定義し、そのジェネレータを返すようにします。
def my_func(b):
if b:
def gen():
yield "x"
yield "y"
yield "z"
return gen()
else:
return "abc"
この関数は、引数bが真であればジェネレータを返し、偽であれば文字列を返します。
以上が、Pythonにおけるyieldとreturnの同時使用についての説明です。この情報がPythonの理解に役立つことを願っています。