Pythonには数値を丸めるためのいくつかの関数があります。その中でもよく使われるのがround関数とfloor関数です。これらの関数は似ているようでいて、実際の挙動は大きく異なります。
round関数
round関数は最も近い整数に丸めます。0.5の場合、最も近い偶数に丸められます。
print(round(1.3)) # 1
print(round(1.5)) # 2
print(round(2.9)) # 3
floor関数
一方、floor関数は常に小さい方の整数に丸めます。
import math
print(math.floor(1.3)) # 1
print(math.floor(1.5)) # 1
print(math.floor(2.9)) # 2
これらの違いを理解することで、適切な関数を選択し、より正確な計算を行うことができます。それぞれの関数がどのような状況で役立つかは、具体的な問題や目的によります。しかし、一般的には、round関数は四捨五入のような丸めを行いたい場合に、floor関数は値を必ず下に丸めたい場合に使用します。