PythonとVTKを使用してDICOM画像を読み込み、表示する方法について説明します。DICOMは医療画像データの標準フォーマットであり、VTK(Visualization Toolkit)は3Dコンピュータグラフィックス、画像処理、視覚化を扱うためのソフトウェアシステムです。
まず、VTKのvtkDICOMImageReaderを使用してDICOMファイルを読み込みます。以下にそのコードの例を示します。
import vtk
def main():
# Read the DICOM file
reader = vtk.vtkDICOMImageReader()
reader.SetFileName("your_file_path")
reader.Update()
# Visualize
image_viewer = vtk.vtkImageViewer2()
image_viewer.SetInputConnection(reader.GetOutputPort())
render_window_interactor = vtk.vtkRenderWindowInteractor()
image_viewer.SetupInteractor(render_window_interactor)
image_viewer.Render()
image_viewer.GetRenderer().SetBackground(0.2, 0.3, 0.4) # Set background color
image_viewer.Render()
render_window_interactor.Start()
if __name__ == "__main__":
main()
このコードは、DICOMファイルを読み込み、その画像を表示するための基本的なものです。vtkDICOMImageReaderはDICOMファイルを読み込むためのクラスで、SetFileNameメソッドでファイルパスを指定します。Updateメソッドを呼び出すことで、画像データが読み込まれます。
次に、読み込んだ画像データを表示します。vtkImageViewer2クラスを使用して画像ビューアを作成し、SetInputConnectionメソッドで読み込んだ画像データをビューアに接続します。そして、vtkRenderWindowInteractorを使用して、画像のレンダリングとインタラクションを制御します。
以上がPythonとVTKを使用してDICOM画像を読み込み、表示する基本的な方法です。さまざまな種類のDICOM画像データに対応するため、または画像データの詳細な解析や操作を行うためには、より高度なVTKの機能や他のライブラリを使用することがあります。それらの詳細については、VTKの公式ドキュメンテーションや関連リソースを参照してください。