PythonとVBAを組み合わせてExcelファイルを操作する方法について説明します。特に、PythonのライブラリであるOpenPyXLとxlwingsを使用して、VBAを含むxlsm形式のExcelファイルを扱う方法を中心に解説します。
OpenPyXLを使用したExcelファイルの操作
OpenPyXLはPythonでExcelファイルを読み書きするためのライブラリです。VBAを含むxlsm形式のExcelファイルを扱う場合、load_workbook
メソッドを使用してExcelファイルを読み込む際に、keep_vba
パラメータをTrue
に設定する必要があります。
import openpyxl
# Excelファイルを読み込む
wb = openpyxl.load_workbook("./source.xlsm", keep_vba=True)
# シートを選択
sheet = wb["Sheet1"]
# セルに値を書き込む
sheet.cell(row=1, column=1, value=10)
sheet.cell(row=1, column=2, value=20)
# Excelファイルを保存
wb.save("./target.xlsm")
このコードは、VBAを含むxlsm形式のExcelファイル(source.xlsm
)を読み込み、特定のセルに値を書き込んだ後、新しいファイル(target.xlsm
)として保存します。
xlwingsを使用したVBAマクロの呼び出し
xlwingsは、PythonからExcel VBAマクロを呼び出すことが可能なライブラリです。以下に、xlwingsを使用してVBAマクロを呼び出す基本的なコードを示します。
import xlwings as xw
# Excelファイルを開く
wb = xw.Book('VBA_example.xlsm')
# マクロを取得
macro = wb.macro('hello_VBA')
# マクロを実行
macro()
このコードは、VBA_example.xlsm
というExcelファイルからhello_VBA
という名前のマクロを取得し、そのマクロを実行します。
以上、PythonとVBAを使ってExcelファイルを操作する方法について解説しました。これらの方法を組み合わせることで、PythonとVBAの両方の強みを活かしたExcelファイルの操作が可能になります。