Pythonは多くのモジュールを標準で持っていますが、その中でもTkinterは特に注目に値します。TkinterはPythonに標準で付属する唯一のGUIライブラリで、パソコンのデスクトップ上で動作するアプリケーションの作り方を提供します。
PythonでGUIアプリケーションを開発するメリットとして、クロスプラットフォームなのでコード資産の有効活用が出来る点が挙げられます。また、Pythonの強力かつ豊富なライブラリ群(numpy/pandasでデータ分析、matplotlibによるグラフ化、openpyxlによるエクセルの加工など)の機能を併用出来ます。
本記事では、PythonとTkinterを使ったGUIアプリケーション開発の基本的な手順を紹介します。具体的には、Tkinterの基本的なウィジェットの作成方法、レイアウトの設定方法、イベントハンドラの設定方法などを解説します。
まずは、Tkinterを使って簡単なウィンドウを表示するプログラムを作成してみましょう。
import tkinter as tk
root = tk.Tk()
root.title("Hello, Tkinter!")
root.mainloop()
このコードは、タイトルが”Hello, Tkinter!”のウィンドウを作成し、そのウィンドウが閉じられるまでプログラムを実行し続けます。
次に、ボタンやテキストボックスなどのウィジェットをウィンドウに追加してみましょう。
import tkinter as tk
def say_hello():
print("Hello, Tkinter!")
root = tk.Tk()
root.title("Hello, Tkinter!")
button = tk.Button(root, text="Say Hello", command=say_hello)
button.pack()
root.mainloop()
このコードは、”Say Hello”というテキストが表示されるボタンをウィンドウに追加します。このボタンがクリックされると、”Hello, Tkinter!”というメッセージがコンソールに出力されます。
以上のように、PythonとTkinterを使えば、簡単にGUIアプリケーションを開発することができます。これからPythonとTkinterを使ったGUIアプリケーション開発に挑戦する方々にとって、本記事が参考になれば幸いです。.