PythonとTesseractを組み合わせることで、画像から文字を読み取るOCR(Optical Character Recognition)が可能になります。この記事では、その手順を詳しく説明します。
Tesseractとは?
TesseractはオープンソースのOCRエンジンで、画像ファイル中の文字をテキストファイルとして読み込む技術です。Tesseractはコマンドラインのインターフェースを実装しており、パソコンにインストールするだけでOCRが可能になります。
TesseractとPythonの組み合わせ
TesseractをPythonと組み合わせて利用すると、画像を前処理してからTesseractへ渡すことができます。これにより、OCRの精度が向上し、Tesseractが読み取った文字列を任意の形に処理できます。
Tesseractのインストール
TesseractはPythonのモジュールではないため、通常のpipコマンドではなく、特定の手段を使ってインストールする必要があります。具体的なインストール方法は以下の通りです。
- Windowsの場合: インストーラ
- Linuxの場合: 各ディストリビューションのパッケージ管理ソフトウェア
PyOCRのインストール
PyOCRは、PythonからOCRエンジンを利用可能にするためのモジュールです。PythonからTesseractを利用するために導入します。PyOCRの導入方法は以下のコマンドで可能です。
pip install pyocr
画像から文字を読み取る
以下のコードは、画像から文字を読み取る一例です。
import pyocr
from PIL import Image
# 利用可能なOCRエンジンをリストで取得する
tools = pyocr.get_available_tools()
# 利用するOCRエンジンのオブジェクトを作成する
tool = tools[0]
# OCRを実行する
text = tool.image_to_string(
Image.open("読み取り対象"),
lang="読み取り対象言語",
builder=pyocr.builders.TextBuilder(tesseract_layout=6)
)
print(text)
この記事を参考に、PythonとTesseractを用いた画像処理とOCRを試してみてください。.