SolidWorksは、3D CADソフトウェアの一つで、製品設計やシミュレーションなどに広く使用されています。Pythonは、その柔軟性と強力なライブラリエコシステムにより、SolidWorksと組み合わせて使用することで、3Dモデリングの自動化や最適化など、さまざまな応用が可能となります。
PythonとSolidWorks API
PythonとSolidWorks APIを組み合わせることで、SolidWorksのモデルを操作したり、特性を変更したりすることが可能です。PythonからSolidWorks APIを利用するためのライブラリとして、pySldWrap
やpySolidWorks
、pySW
などがあります。
pySldWrap
pySldWrap
は、SolidWorks APIを通じてSolidWorksモデルと対話するためのPythonライブラリです。部品やアセンブリの開閉、スケッチや押し出しの変更、.STEPへのエクスポートなど、SolidWorksソフトウェアと対話するための多数のPython関数が実装されています。
# 部品の開閉
import pySldWrap.sw_tools as sw_tools
from pathlib import Path
sw_tools.connect_sw("2019") # Solidworksバージョンを指定して接続を開く
path = 'part.SLDPRT'
model = sw_tools.open_part(path) # モデルを開く、リンクが返される
sw_tools.close(path) # モデルを閉じる
pySolidWorks
pySolidWorks
は、PythonからSolidWorksモデルを開いたり、特性の寸法を変更したり、DXFをエクスポートしたり、有限要素解析を実行したりするためのPythonルーチンの集まりです。
pySW
pySW
は、Solidworksの組み込みVBA APIをPythonから自動的に操作するためのラッパーです。Solidworksのアセンブリや部品の自動変更を行うことができ、主に最適化研究や設計空間探索研究などに使用されます。
まとめ
PythonとSolidWorks APIを組み合わせることで、3Dモデリングのプロセスを自動化し、効率化することが可能です。Pythonのライブラリを使用することで、SolidWorksの強力な3D CAD機能を直接制御し、製品設計やシミュレーションのプロセスをさらに強化することができます。.