PythonのGUIツールキットであるPyQtを使用して、ウィジェットのサイズを制御する方法について説明します。
ウィジェットのサイズを制御する方法
固定サイズを設定する
最もシンプルな方法としてサイズを固定する方法があります。サイズを固定する場合には、以下のように setFixedSize
で (幅, 高さ)を指定します。
# ウィジェットの用意
textedit = qtw.QTextEdit(self)
# サイズを固定する
textedit.setFixedSize(320, 180)
この場合、画面を大きくしたり小さくしたりしても上記のQTextEditのサイズは変わりません。画面としての柔軟性は欠けますが、固定で出す方が適切な画面であればsetFixedSize
で決めてしまうのもよいでしょう。
最小サイズと最大サイズを設定する
画面サイズを設定するもう一つの方法として、画面サイズの最小値と最大値を設定する方法があります。この場合、最小値は setMinimumSize
、最大値は setMaximumSize
で (幅, 高さ)を指定します。
# ウィジェットの用意
textedit = qtw.QTextEdit(self)
# 最小・最大を設定
textedit.setMinimumSize(320, 180)
textedit.setMaximumSize(640, 360)
上記のようにすると画面を小さくしようとしてもQTextEditは (幅, 高さ)= (320, 180)よりも小さくはなりません。また、画面を大きく広げていくとQTextEditは最大でも (幅, 高さ)= (640, 360)までしか拡大しません。
サイズヒント (sizeHint)とサイズポリシー (sizePolicy)を使用する
PyQtでは サイズヒント (sizeHint) と サイズポリシー (sizePolicy) というものを利用することでサイズに関する制御ができるようになっています。
サイズヒント (sizeHint)は、ウィジェットサイズをプログラム側が提案してくれるもので、sizeHint ()
メソッドで取得することができます。一方、サイズポリシー (sizePolicy)は、サイズヒントに対してどのようなポリシーで画面サイズを制御するかというものを決めるです。
以上がPythonとQtを使用してウィンドウサイズを制御する基本的な方法です。これらの方法を組み合わせて、自分のニーズに合ったウィンドウサイズの制御を行うことができます。.