Pythonのデータ分析ライブラリであるPandasには、データフレームを結合するためのメソッドがいくつかあります。その中でもconcatメソッドは特に重要で、データフレームを縦方向または横方向に結合することが可能です。
concatの基本的な使い方
concatメソッドは、同じ構造のテーブルが複数のCSVに分かれて保存されている場合に、それらを一つに結合して扱いやすくするために使用します。具体的な使用方法は以下の通りです。
import pandas as pd
# データフレームの作成
df1 = pd.DataFrame({"Name": ["田中", "鈴木", "柴田"], "Group": ["A", "A", "B"], "Point": [1, 2, 2]}).set_index("Name")
df2 = pd.DataFrame({"Name": ["松井", "広末"], "Group": ["A", "C"], "Point": [0, 3]}).set_index("Name")
# concatによる縦方向の結合
df_concat = pd.concat([df1, df2])
このコードでは、df1とdf2という2つのデータフレームをconcatメソッドを使って縦方向に結合しています。
concatの注意点
concatメソッドは「単にくっつける」ものであり、複雑な結合を求める場合は他の手段を使う必要があります。また、concatでは右結合や左結合はできません。
以上、PythonとPandasを使用したデータフレームの結合について、concatメソッドの基本的な使い方と注意点を解説しました。この知識を活用して、データ分析の作業をより効率的に進めていきましょう。.