Pythonとopenpyxlを使用してExcelの印刷設定を行う方法について説明します。openpyxlはPythonでExcelを操作するためのパッケージで、印刷設定を行うための多くの属性があります。
以下に、主要な印刷設定の属性を示します:
print_area
:印刷範囲print_title_cols
:常に印刷する列print_title_rows
:常に印刷する行oddHeader.center.text
:ヘッダー中央部oddFooter.center.text
:フッター中央部page_setup.orientation
:印刷の向き(横:ORIENTATION_PORTRAIT)(縦:ORIENTATION_LANDSCAPE)page_setup.fitToWidth
:ページ数に合わせて印刷する設定 (横)1ページなら、「1」自動なら、「0」page_setup.fitToHeight
:ページ数に合わせて印刷する設定 (縦)1ページなら、「1」自動なら、「0」sheet_properties.pageSetUpPr.fitToPage
:fitToWidth属性、fitToHeight属性を有効にするpage_setup.paperSize
:用紙サイズ
以下に、これらの属性を使用して印刷設定を行うPythonコードの例を示します:
from openpyxl import load_workbook
print_area = 'A1:D50'
print_title_rows = '1:5'
header_text = '&F'
footer_text = '&P / &Nページ'
wb = load_workbook('サンプル.xlsx')
for ws in wb.worksheets:
# プリントエリアを設定
ws.print_area = print_area
# 常に印刷する行を指定
ws.print_title_rows = print_title_rows
# ヘッダーを指定
ws.oddHeader.center.text = header_text
# フッターを設定
ws.oddFooter.center.text = footer_text
wps = ws.page_setup
# 印刷の向きを設定
wps.orientation = ws.ORIENTATION_LANDSCAPE
# 横を1ページ
wps.fitToWidth = 1
# 縦を自動
wps.fitToHeight = 0
# fitTo属性を有効にする
ws.sheet_properties.pageSetUpPr.fitToPage = True
# 用紙サイズを設定
wps.paperSize = ws.PAPERSIZE_A4
wb.save('サンプル_印刷設定.xlsx')
このコードは、すべてのシートの印刷設定を行います。ヘッダー、フッターにはブック名を表す’&F’、ページ番号を表す’&P’、総ページ数を表す’&N’ をそれぞれ設定します。また、page_setup.fitToWidth
属性、page_setup.fitToHeight
属性を使用した場合は sheet_properties.pageSetUpPr.fitToPage
属性を「True」にしないと有効にならないことに注意してください。
このように、Pythonとopenpyxlを使用すると、Excelの印刷設定を比較的簡単に行うことができます。これらの設定を活用して、効率的なExcel操作を行ってみてください。